病院で働く看護師の仕事内容

2020.08.26掲載
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病院での仕事内容・役割

一口に看護師といっても、勤務する病院や担当する診療科によってその仕事内容は大きく変わります。しかし、「医師の診察や診療を補助し、患者やその家族の助けとなる」という役割はぶれることがありません。医師の指示に従って血圧や体温、脈拍の測定を行い、注射や点滴、採血を行ったり、問診や検査を担当したりする。入院患者の食事や入浴の補助(身の回りのお世話)をし、カルテを記録する。これらのことは、どんな病院でも看護師に求められる共通の業務と考えていいでしょう。もちろん、患者本人とのやり取りや、その家族への説明・聞き取り、ほかの看護師とのミーティング、勉強会や研修への参加、後輩への指導といった仕事も求められます。さらに、健康診断や人間ドックのような検査のときは、実際の診察補助はもちろん案内や説明なども行います。救急外来や夜間のナースコールへの対応、往診など場面によって求められる内容は変わりますが、 病院という大きな舞台で医師を補助し、患者の回復を手伝い、家族をケアする役割を担うのが看護師の仕事となります。

病院の規模や診療科による違い

一定の規模以上の病院には多くの診療科がありますので、看護師が担当する領域や仕事の内容は科によって大きく変わります。一方、小さな病院ではオールラウンドな能力を求められることが多いようです。外来看護師は、病院を訪れた患者を医師が診察する際に補助する仕事で、看護師の仕事の中でも最も大きなウェイトを占めています。内科では患者の服を脱がせたりベッドに寝かせるなど医師の診察がスムーズに進行する手助けを行いますが、外科では患者を支えたり包帯を巻くなど診療科によって内容が異なります。

一方、入院患者のケアをする病棟看護師の仕事は、規模の大小にかかわらず同じような内容(注射や点滴、採血やガーゼの交換、ベッドサイドの交換など)になります。こちらは患者の心身のケア、身の回りを清潔に保つことなども重要です。

また、手術を介助するオペ室看護師という仕事もあります。執刀医にメスを渡すシーンをドラマなどで見る機会も多いと思いますが、そのほかにも手術中に投薬などを行う間接的な仕事もあります。脳や心臓など生死に直結する手術から外科的な手術まで幅広い内容があり、担当する診療科によって立ち会う手術の内容は変わります。大規模な病院にある集中治療室で働くICU看護師は、 目まぐるしく変わる患者の容態に対応できる能力が求められる仕事です。

病院で働く看護師のメリット・デメリット

国立病院の看護師は準公務員という立場ですから、休日を確保しやすいことが大きなメリットとなります。また、高い医療技術を持つ医師が多く、設備や器具も最新の物が使えるため高度且つ専門的な知識や技術を身に付けることができる点も見逃せません。都道府県や市区町村の公立病院の看護師は、地方公務員という扱いになるため、国立病院同様、休日を取りやすいというメリットがあります。国立病院も同様ですが、産休や育休の制度が整備され、職場復帰を支援する体制が整っていることもポイントです。大都市に多い大学病院は、同じ大学で学んだ看護師の最初の就職先となることが多く、一般に男性看護師の割合が高いといわれています。女性が抵抗を感じやすい職域をカバーしてもらえますので、女性にとっては小規模で何でも自分でこなさないといけない病院より働きやすいといえるでしょう。また、保育所を併設するなど子育てに理解のある病院が多いこともメリットです。医療法人などが運営する総合病院は教育制度が充実していることが多く、院内での勉強会やセミナー・学会への参加に積極的ですのでキャリアアップが図れます。なお、いずれの病院も看護師の報酬が高い点は変わりません。

病院で働く看護師のデメリットは、規模にかかわらず共通しています。第一は日勤と夜勤が混ざる不安定な就業時間です。夜勤には報酬面でのメリットはありますが、生活のリズムを考えるとできる限り避けたいところです。もうひとつは人間関係です。これは、一般の会社員も抱えるストレスではありますが、命に関わる現場だけに小さなほころびが大きな問題になりかねません。

病院勤務に向いている看護師

病院勤務が向いているのは、知識や技術を身に付け看護師としてキャリアアップを考えている人です。国公立や大学病院などでは最先端の医療現場を、総合病院では多くの診療科を、救急外来のある病院では数多くの症例を体験できますので、小規模な病院では満遍なく技術を身に付けることができます。脳外科やがんをはじめとした病気に特化した専門病院であれば、集中的に経験を積むことができます。さらに、一定以上の規模の病院では勉強会が頻繁に開かれます。大学病院などで行われる研修やセミナーに参加し、興味のある診療科の知識を深めることも可能です。

また、人の命を左右する仕事ですので、病院はどこも好条件で看護師を迎えてくれます。福利厚生も充実していますので、結婚や出産などの事情で一度離職した人も安心して復帰することができるでしょう。

病院で働く看護師に必要なスキル・資格

看護師もしくは准看護師の資格は必須ですが、近年はより高度な「専門看護師」や「認定看護師」として働く人も増えてきました。しかし、病院で働く看護師に求められるのは、医師や同僚、患者や家族との意思疎通が取れるスキルです。人と人が向き合う職場だけに、高いコミュニケーション能力は重要です。また、病気やケガの治療は日々進歩していますから、新しい知識や技術を貪欲に求める姿勢も持ちたいところです。

勤務先を決める際に注意すること

一口に病院といっても診療科は幅広く、規模によって求められるスキルも変わってきます。まずは、自分が興味を持って取り組める診療科があり、その担当に就くことができるかどうかを確認しておきましょう。入院設備がある病院、救急外来のある病院の場合は夜勤も求められますが、日勤だけや時短といった働き方が選べることもあります。子育て支援や福利厚生などと合わせ、初めに希望を出して条件に合った病院を探すことが肝要です。