介護の職種別に見た 平均年齢・男女比②
介護業界にはさまざまな職種があり、平均年齢や男女比・就業形態もさまざま。
福祉の専門学校や大学の福祉学科を出て新卒で就職する人もいれば、40代や50代で異業種から転職してくる人もいます。
ここでは求人情報を見ているだけではわからない、職種別の平均年齢、就業形態、男女比などをお伝えします。
看護職員 の場合
介護業界でも、看護師の活躍の場は豊富にあります。訪問看護や訪問入浴、老人ホームなどの介護施設勤務が主な職場です。
施設の場合、夜勤がある職場もあります。
●平均年齢 50.1歳
●男女比 女性92.9%:男性4.8%
●就業形態 正規職員54.2%:非正規職員43.1%
介護支援専門員(ケアマネジャー) の場合
専門的な立場から、どんな介護サービスをどれくらい利用するかという計画(ケアプラン)を作成し管理する仕事です。
●平均年齢 49.8歳
●男女比 女性74.2%:男性23.3%
●就業形態 正規職員83.2%:非正規職員14.2%
生活相談員または支援相談員 の場合
老人ホームやデイサービス、介護サービスの事業所などで、サービスや施設の利用者獲得、関係機関や事業者との連絡や調整、生活のサポート等を行います。介護業界での営業職とも言えます。
●平均年齢 44.1歳
●男女比 女性61.1%:男性36.7%
●就業形態 正規職員83.8%:非正規職員14.0%
PT・OT・ST等 機能訓練指導員 の場合
PT(理学療法士)、OT(作業療法士)・ST(言語聴覚士)などは、老人ホームや病院、リハビリテーションセンター、デイサービス、デイケアなどでリハビリをサポートします。
訪問リハビリなど、在宅介護中の自宅を訪問する仕事もあります。
●平均年齢 39.4歳
●男女比 女性45.8%:男性52.6%
●就業形態 正規職員71.9%:非正規職員24.9%
管理栄養士・栄養士 の場合
老人ホームやデイサービスでの献立作成や、献立をもとにした調理作業を行います。
●平均年齢 40.3歳
●男女比 女性92.0%:男性6.3%
●就業形態 正規職員88.3%:非正規職員9.0%
*正規職員は正社員・正職員。
非正規職員はパート、アルバイト、契約社員、派遣社員などを指す。
<最後に…>
介護の仕事は、高齢者がいるすべての場所で必要になります。今後、超高齢化が進む中で、介護業界の人材は、地域を問わずニーズのある、将来的にも安定した仕事と言えます。
また年齢不問の求人も多いため50歳以上でも働くチャンスがあり、人とふれあい、人を支え、自分自身も人間として成長できるやりがいのある仕事です。
その一方で、介護や福祉の仕事は、肉体的にも精神的にもラクな仕事ではないのも事実。
仕事内容や実態をよく知らずに異業種から転職してきた場合や、アルバイト感覚で気軽に始めた場合、ギャップを感じ、途中退職せざるをえなくなることもあります。