グループホームでのケアマネの仕事とは?業務内容と待遇を紹介
グループホームにおけるケアマネの業務内容と待遇
ケアマネの業務は、働く施設によって異なります。例えば居宅介護支援事業所では介護施設と異なり、要介護者を訪問してケアプランを作成する必要があります。
では、グループホームでのケアマネの仕事はどのようなものなのか、業務内容や待遇について見ていきましょう。
ケアプランにかかわる業務や書類提出
ケアプランの作成は、ケアマネの主業務となります。グループホームでは、入居者さん一人ひとりに合ったプランを作成することはもちろん、ケアプランの内容について入居者さんのご家族への説明や同意を得ることも業務のひとつです。
作成したケアプランが入居者さんに適した内容かを確認し、見直しをする場合もあります。また、ケアが介護サービス予定表どおりに実施されているかを確認し、その実績から給付管理票を作成したり、健康保険団体連合会への介護給付費請求に必要な書類を作成したりもします。
日常的な介護業務との兼務が多いのが特徴
グループホームで働くケアマネの特徴として挙げられるのが、介護業務との兼務が多い点です。グループホーム以外の介護施設でもケアマネが介護を兼務することはありますが、グループホームは少人数制の施設であるため、ほとんどの場合ケアマネは介護業務もこなすこととなります。施設によっては介護業務のほうが多かったり夜勤が発生したりすることもあるので、グループホームへの転職を希望する場合は事前に確認すると良いでしょう。
介護職との兼務で特定処遇加算対象に
2019年に新たに創設された「介護職員等特定処遇改善加算」は、技能や経験のある介護職員の待遇改善を目的とした加算で、従来ケアマネは対象外でした。しかし、グループホームで見られるように介護業務との兼務が多いケアマネが多いことからも、実態に即した加算を行えば、介護業務を兼務するケアマネの不公平感がなくなると見込まれます。
2021年の介護報酬改定で処遇改善の期待も
ケアマネの給料は、一般の介護職員より高めではありますが、業務内容や業務量に対して実際にもらう報酬が見合っていないという声も聞かれます。さらに、2018年からケアマネの資格である介護支援専門員の受験資格が厳しくなったこと、処遇改善がなかなか進んでいないことから、ケアマネを目指す人が減少傾向にあるともいわれます。
2021年に行われる介護報酬改定では、そんなケアマネの処遇改善が議論に上がっています。資格取得に見合った職業としても、次回の処遇改善が期待されるでしょう。