3つの介護スタイル①
2021.01.20掲載
お役立ち情報
あなたは、親の介護について考えたことがありますか?
「来るべき親の介護に、準備万端です!」という人はきっと少数派でしょう。多くの人は、介護が必要な状態になってはじめて、真剣に親の介護について考えだすはずです。
なかには、親の介護のために慌てて会社を辞めたり、親と同居を始めたりする人もいるでしょう。しかし、介護は子育てとは違い、ゴールのないものです。思いのほか長くかかることもじゅうぶんありえます。
◆3つの介護スタイル
介護のスタイルには、おもに3つの選択肢があります。
- 在宅介護
- 遠距離介護
- 施設入居
まずはそれぞれのスタイルの説明と、メリット・デメリットを見ていきましょう。
在宅介護とは
自宅で介護士や家族が介護する介護スタイルです。ここでは、親と同居して介護することを指します。
在宅介護のメリット
在宅介護の最大のメリットは、要介護者が住み慣れた自宅で生活を送ることができる点でしょう。また、「これまでの恩返しとして、自ら介護したい」という方にとっても、すぐそばで見守ることのできる在宅介護はおすすめです。自ら介護する分、介護費用がかからないこともメリットとして挙げられます。
- 「家で過ごしたい」という要介護者の希望を叶えられる
- 自分で介護したい、近くで見守りたいという人にはマッチする
- 自分で介護する分、介護費用がかからない
在宅介護のデメリット
一方で、在宅介護にはデメリットもあります。最大のデメリットは、介護者の精神的・肉体的負担が大きいことでしょう。介護は24時間つづく重労働です。介護保険サービスなどを上手く活用しながら、無理のない範囲で行わなければいつか破綻していしまいます。また、夜間に状態が急変した場合などの対策も必須です。
- 介護者に大きな精神的・肉体的負担がかかる
- 緊急時の不安が大きい